ご主人は、投資方針として長期保有を基本方針としているが、途中で、業績の悪化、株主優待の廃止・改悪、TOB、そして資金繰りのためなどで、売却したことは多々あるのである。ということで、通期業績予想・配当予想の修正、株主優待制度の新設・廃止・変更、TOB、株式分割、株価変動など、大きな変化があった銘柄について、今後どうしていくのか個別に考えを整理するのである。
第18弾は、2026年5月1日に株式3分割をした空調設備系サブコンの三機工業(1961)なのである。三機工業を購入したきっかけは、高配当とコロナ禍でビルや工場の空調設備が注目されるという思惑からなのである。しかし、後者の思惑は外れたが、安定的かつやや高配当というレベルで推移していたので保有を継続していたところ、2024年頃からAI・半導体ブームからデータセンター建設ラッシュが始まり、また、人手不足から人材を集める手段として快適なオフィスビルために空調が重要視されようになり、施主が空調設備系のサブコンと契約するなどビジネス環境が大きく変化したのである。そして、建設需要に対して施工能力が追い付かなくなり、サブコンは利益率の良い案件を優先的に扱い、利益率の改善という形で、三機工業も好業績、そして株価上昇につながり、4月13日には8,350円と上場来最高値更新し、コロナ禍の頃の株価(1,200円~1,300円)の7倍にも達したのである。
サブコン業界は、資材の高騰、人手不足で利益率の高い案件を優先的に契約し施行して好業績を上げてきたが、人手不足のため施工能力の限界、さらには中東情勢の不安定化から、石油由来製品の高騰、輸送費の高騰、人件費上昇など、一段のインフレ懸念から、建設の延期・中止なども頻発し、業績の伸び悩みを予感させるような状況なのである。これを裏付けるように、株式3分割後の三機工業の株価は4月13日のピーク(株式3分割調整後2,783円)から見ると、5月26日終値2,275円は2割近く下落、PER13.74倍、PBR3.02倍、配当利回り2.86%、過熱感はない水準にまで下落しているのである。このように業績の伸び悩みが予想され、これ以上の好業績が継続するとは思えない状況から、三機工業を売却し、配当利回り4%を超える高配当株・累進配当株のなかから、増益トレンド、増配トレンド、高給与の企業への投資に切り替えるほうが良いという結論なのである。
2026年の投資方針に、「②ポートフォリオの見直し面では、株価の上昇あるいは減配などにより投資効率が低下した銘柄、株主優待を廃止・改悪した銘柄、株主優待の必要度が低下した銘柄などを適宜処分。」を掲げているとおり、株価が上昇し、業績の伸び悩みが予想される三機工業は投資効率が低下した株式と言えるのである。