8月7日、UBE(4208)から、2027年3月期第1四半期決算短信が発表されたのである。売上高1,218億百万円(前年同期比21.3%増)、営業利益5,553百万円(同88.6%増)、経常利益11,254百万円(同81.5%増)と増収・大増益であるものの、特別損失15億円、法人税増加が影響して純利益4,192百万円(同3.9%減)、1株当たり利益43.15円(前年同期44.90円)と減益なのである。増収要因は、高機能ウレタンセグメントにおいて前年同期に連結損益に含まれていなかったウレタンシステムズ事業が当四半期は寄与したことに加えて、樹脂・化成品セグメントにおいてナイロンポリマーやエラストマーの販売価格が上昇したこと、機能品セグメントにおいて主要製品の販売数量が増加したことなどが挙げられ、増益要因は、増収に加え、持分法投資利益及び為替差損益が改善したことが挙げられるのである。
2027年3月期通期業績に修正はなく、売上高4,850億円(前期比4.9%増)、営業利益235億円(同24.1%増)、経常利益375億円(同0.0%減)、純利益245億円(同2.6%増)、1株当たり利益252.20円(前期245.76円)を予想しており、配当予想は160円(前期110円)、配当性向63.4%(44.8%)を見込んでいるのである。今後の見通しについて、UBEは、「売上高、営業利益は、機能品セグメントの新設備による増販効果、医薬セグメント、高機能ウレタンセグメントの回復等により、増収増益となる見込みです。経常利益は、持分法適用関連会社が堅調に推移する一方、当期に計上した為替差益がなくなることから、減益となる見込みです。親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損益が改善することから、増益となる見込みです。」と説明しているのである。なお、5月20日、配当方針を従来の「DOE(株主資本配当率)2.5%以上」から、資本効率の改善及び株主還元の充実に向けて見直しを行った結果、「DOE水準を3.5%以上へ引き上げるとともに、早期に4.0%への引き上げを目指す」に変更したのである。
因みに、翌10日のUBEの株価は、営業利益と経常利益の大増益が評価されたのか、一時前日比303円高(+9.04%)の3,653円と大きく上昇したのである