GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

餃子の王将は値上げに成功したのである

 ご主人は、日経ビジネス2月27日号に興味深い記事、特集「推し企業」ランキングに気が付いたのである。特集の最後の記事は、「売れ続ける王将、トミカメルセデス 値上げは怖くない 強固なファンが下支え」なのである。最後の記事は、「あらゆるコストが上がる中、値上げの巧拙が問われている。客離れを引き起こさないためには、ロイヤルティーを上げるしかない。既存顧客を守るだけでなく、新規顧客の獲得にも濃密な関係づくりが不可欠だ。」と始まるのである。

 餃子の王将の値上げが成功した理由について、記事は、「消費者の財布のひもは依然として固く、値上げに踏み出せない企業は多い。しかし、値上げに成功した外食チェーンもある。「餃子の王将」を運営する王将フードサービスは、22年5月と11月に2度の値上げを実施。主力のギョーザは税込み242円がまず264円に、さらに275円になった(西日本地区の場合)。にもかかわらず、既存店の客数は22年12月を除いて前年同月比プラスを維持。値上げ効果で客単価も上昇している。王将は「商品の品質・価値の向上を実感いただき、値上げを納得してもらえた」と話す。単なる値上げにならないよう、値上げ前にギョーザをはじめとする売れ筋14品目のレシピを改良。利用者からは「おいしくなった」との声が届いているという。しかしそれ以上に注目したいのは同社のファン獲得戦略だ。飲食500円ごとにたまるスタンプを集めると発行される「ぎょうざ倶楽部会員カード」の発行枚数(会員数)は、22年度に過去最高の102万枚となった。スタンプ25個の獲得で5%引きの通常会員、さらにスタンプ25個を獲得すると7%引きのプレミアム会員となる仕組み。近年はプレミアム会員の割合が増加し、18年度の29.7%から22年度は43%にまで達した。より来店頻度が高いロイヤルカスタマーの存在が、値上げの局面で強さを見せつけているというわけだ。」と解説しているのである。

 ご主人は、餃子の王将は2回の値上げにもかかわらず、顧客離れが起きていない、従来どおりの混雑ぶりと感じていたので、記事の解説に納得なのである。

日経ビジネス2月27日号