ご主人は、日経ビジネス2月27日号に興味深い記事、特集「推し企業」ランキングに気が付いたのである。特集の冒頭は、「企業は今、空前のコストアップに見舞われ、値上げの決断を迫られている。値上げに成功する企業と客離れに泣く企業を分けるのは、熱烈なファンがいるかいないか。本誌は2022年に続き、2回目となる1万人規模の消費者調査を実施し、「顧客推奨度(NPS)」という尺度で、10業種の企業・ブランドをランキング化した。ファンが愛する「推し企業」はいかに生み出されるのか、ブランドを磨く秘訣に迫る。」という巻頭言で始まっているのである。特集で取り上げられた業種(1位)は、回転ずし(銚子丸)、ビジネスホテル(ドーミーイン)、フードデリバリー(Wolt)、ビール(アサヒビール)、音楽配信(Apple Music)、旅行サイト(じゃらんnet、agoda)、エアライン(JAL)、クレジットカード(楽天カード)、アパレル(ZARA)、スキンケア商品(オルビス)の10業種なのである。
調査の概要は次のとおりなのである。2023年1月に調査会社マクロミルに依頼し、インターネット上で20歳以上の男女にアンケートを実施。1万335人から回答を得た。10分野の最大10社の商品・サービスについて、直近1年以内に利用したことを確認した上で、その商品・サービスについて「友人や同僚に薦める可能性はどのくらいありますか」と尋ねた。回答は「全く薦めない」の0点から「強く薦める」の10点まで11段階の選択式。「顧客推奨度(NPS)」の定義に基づき、10~9点を選んだ人を「推奨者」、6点以下を「批判者」とし、全体に占める推奨者の割合から批判者の割合を引いてNPSを算出した。スコアは四捨五入しているため、計算が合わない場合がある。回答者数が100人未満だった企業・ブランドは除外した。
ご主人の関心が高いのがビジネスホテル、その1位であるドーミーインなのである。というのも、ご主人は、20年前にドーミーインに宿泊し、他のビジネスホテルと比較して、部屋の快適性、部屋着の快適性、大浴場、無料で使える洗濯機など優れていると思い、いずれ多くの人に評価され人気のビジネスホテルになると確信し、ドーミーインを運営する共立メンテナンス(9616)の株を1,300株購入したのである(その後株式分割したので現在3,120株、時価総額1,600万円)。そして、この20年の間に、ドーミーインは様々な改善、新たなサービスを導入し、進化し続けたのである。その進化ぶりを、記事では、冷蔵庫の電源常時オン、夜鳴きそばの無料提供、照明はベッド脇のスイッチですべて消せる、ランドリーの稼働状況が部屋で確認できる、充実した朝食、寝室と水回りは引き戸で仕切りなどを紹介しているが、この他にも、大浴場&サウナ&水風呂、風呂あがりのアイス、乳酸菌飲料、お休み処(マッサージ機無料)、マンガ本の設置など、評価できる点は多々あるのである。
因みに2位以下の順位は、2位カンデオホテルズ、3位コンフォートホテル、4位ダイワロイネットホテルズ、5位スーパーホテル、6位ホテルマイステイズ、7位アパホテルズ&リゾーツ、8位ルートインホテルズ、9位ホテルリブマックス、10位東横イン。
ということで、アフターコロナの今、ドーミーインの稼働率は約90%、客室平均単価は12,500円と回復したことから、ご主人はドーミーインの価値を再認識し、当分共立メンテナンス株を保有し続けるつもりなのである。