GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

餃子の王将からまたまた値上げのお知らせなのである

 5月30日、餃子の王将を運営する王将フードサービス(9936)から、「一部商品の価格改定のお知らせ」が発表されたのである。値上げの内容は、6月21日から、次の価格改定表とおり、餃子、炒飯、餃子の王将ラーメン、天津飯、酢豚などの主要13品目を、税抜き20円~90円の値上げなのである。

価格改定表

 値上げの理由について、王将フードサービスは、「当社は、昨今の原材料価格や人件費、物流費等が上昇し続けていることを受け、慎重な検討 の結果、2024年6月21日(金)より、一部商品の価格改定を実施させていただくこととなりました。今回の価格改定に伴い、お客様に引き続き安心・安全で美味しい料理をお楽しみいただけるよう、調理法の改良、従業員の調理技術の向上、商品品質の更なる向上に努めてまいります。また、接客サービスと店舗のクレンリネスを一段と高める取り組みも行ってまいります。当社 のスローガン「おいしい力が、未来を変える。」を胸に、お客様のご期待に応えるべく、全社一丸となって取り組んでまいります。ご理解とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。」と説明しているのである。

 王将フードサービスは、2022年5月と11月、2023年10月に値上げをしており、約2年で4回の値上げなのである。2022年の2回の値上げについて、日経ビジネス2023年2月27日号は、餃子の王将の値上げが成功したと評価しているのである。その理由について、記事は、『王将は「商品の品質・価値の向上を実感いただき、値上げを納得してもらえた」と話す。単なる値上げにならないよう、値上げ前にギョーザをはじめとする売れ筋14品目のレシピを改良。利用者からは「おいしくなった」との声が届いているという。しかしそれ以上に注目したいのは同社のファン獲得戦略だ。飲食500円ごとにたまるスタンプを集めると発行される「ぎょうざ倶楽部会員カード」の発行枚数(会員数)は、22年度に過去最高の102万枚となった。スタンプ25個の獲得で5%引きの通常会員、さらにスタンプ25個を獲得すると7%引きのプレミアム会員となる仕組み。近年はプレミアム会員の割合が増加し、18年度の29.7%から22年度は43%にまで達した。より来店頻度が高いロイヤルカスタマーの存在が、値上げの局面で強さを見せつけているというわけだ。』と解説しているのである。

 そして、2023年の値上げは、5月にコロナ禍の規制が解除されたこともあり、来客数の増加、客単価の上昇と相まって、2024年3月期は初めて売上高1,000億円突破と、こちらの値上げも成功したと言えるのである。2024年の賃上げは過去になく高い水準ではあるものの、まだまだインフレ率に及ばず実質賃金が目減りしている状態が続いており、今回も、消費者、ロイヤルカスタマーに受け入れられるのか否か、気になるところである。