12月12日、電気・電子の専門商社の立花エレテック(8159)から、「株主優待制度変更に関するお知らせ」が発表されたのである。3月末、保有株数、保有期間に応じてQUOカードが貰える株主優待制度の基本は変わらないが、株主優待の権利を取得するためには、次の変更内容のとおり1年以上継続保有が条件となったのである。そして、「継続保有期間1年以上」の具体的な定義は、「優待基準日の株主名簿を含む、過去の3月31日、6月30日、9月30日及び12月31日の株主名簿において、保有株式数の条件を満たし、かつ同一株主番号が5回以上連続して記載または記録された状態を指します。」とされたのである。「継続保有期間3年以上」は、13回以上連続ということなのである。
変更理由について、立花エレテックは、「今般、株主様の当社株式の保有状況を考慮し、以下のとおり株主優待制度の運用ルールを一部変更させていただくことといたしました。」と簡単に説明しているのである。しかしながら、「当社株式の保有状況を考慮し」から推測するに、株主優待の基準日前後のみ保有する株主や、所謂「つなぎ売り」を利用して株主優待を取得する株主が多いことを考慮し、継続保有を条件としたものと考えられるのである。
なお、2023年3月31日基準の株主優待に限り、経過措置が儲けられたのである。「継続保有期間1年以上」は、優待基準日と2022年12月31日の株主名簿において、保有株式数の条件を満たし、かつ同一株主番号が記載または記録された状態を、また、「継続保有期間3年以上」は、優待基準日の株主名簿を含む、過去の3月31日、6月30日、9月30日及び12月31日の株主名簿において、保有株式数の条件を満たし、かつ同一株主番号が10回以上連続して記載または記録された状態を指すのである。