2月6日、前澤化成工業(7925)から、2023年12月の株主優待の案内が届いたのである。前澤化成工業の株主優待は、次のとおり6月末、12月末、保有株式数に応じて、前澤化成工業プレミアム優待倶楽部で利用できるポイントなのであるが、投資効率から言えば1000株保有が最もお得なのである。ほとんどの企業は、株主優待を第2四半期末及び/または期末に実施しているが、前澤化成工業は6月末(第1四半期)と12月末(第3四半期)に実施している珍しい企業なのである。
前澤化成工業プレミアム優待倶楽部とは、食品、飲料、酒類、電化製品、雑貨などの定番商品だけでなく、ゴルフ用品、アウトドアグッズ、防災グッズ、園芸用品、ペット用品、旅行など幅広い分野をカバーした5,000種類以上の優待商品が、2月5日から4月30日までに、ポイントと交換可能なウェッブサイトなのである。さらに、6月末、12月末時点の株主名簿に同一株主番号で連続2回以上の場合のみ繰越ができ、最大4回分のポイントをまとめて高額商品と交換できるのである。ということで、ご主人は、早速、三源庵 ロールカステラ3本セット(5,000ポイント)を注文したのであるが、以前は4,400ポイントだったので、ここにもインフレの影響が出ているのである。
最後に、1月31日に発表された2024年3月期第3四半期決算短信によれば、売上高は178億96百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益13億38百万円(同7.6%減)、経常利益15億68百万円(同6.5%減)、純利益10億42百万円(同2.8%減)、1株当たり利益70.31円(善遠藤期72.36円)と増収・減益なのである。その要因について、前澤化成工業は。「戸建て住宅の着工戸数が減少する中、価格改定や主力製品の売上確保、重点販売品目の拡販を行ったことで売上面では前期を上回る結果となりましたが、鋳物や金属、ゴム、段ボールといった各種の原材料価格高騰の影響が大きく、利益面では前期を下回る結果となりました」と説明しているのである。
なお、2024年3月期通期業績予想は、売上高236億円(前期比0.4%増)、営業利益15.8億円(同18.8%減)、経常利益18.2億円(同18.2%減)、純利益12億円(同17.9%減)、1株当たり利益80.95円、配当50円(配当性向61.8%)には変更がないのである。