6月7日、キーコーヒー(2594)から、2024年3月期の定時株主総会招集通知が届いたのである。キーコーヒーの株主名簿管理人が三井住友信託銀行証券代行部ではあるが、残念ながらスマート行使プレゼント企画はないものの、「議決権行使のお願い」のとおり、キーコーヒー独自のプレゼント企画があるのである。賛否に関わらず6月19日午後5時半までに、議決権行使書が到着するかインターネットによる議決権の行使が完了すると、キーコーヒーのドリップオンシリーズの試供品3袋分が8月下旬にプレゼントされるのである。因みに、ご主人のポートフォリオの中で、議決権を行使した株主全員に大盤振る舞いするのは、イオン(株主さまご優待パスポート)、コメダホールディングス(電子マネー500円分)、そしてキーコーヒー(ドリップオンシリーズ試供品3袋)しかないのである。
5月13日に発表された2024年3月期決算短信によれば、売上高738億円(前期比16.6%増)、営業利益7億64百万円(同212.4%増)、経常利益8億67百万円(同148.2%増)と増収・増益となったものの、特別損失を計上したため、純利益1億80百万円(同4.2%増)、1株当たり利益8.42円(前期8.08円)、配当12円(前期10円)、配当性向142.5%(前期123.7%)と低調だったのである。特別損失について、キーコーヒーは、「2021年3月期より、老朽化システムの刷新による業務プロセスの改善を行うため、現行基幹系システムに代わる新基幹系システムの開発を進めておりました。しかし、当初計画にはない複数の機能追加が必要となり収益性を勘案した結果、当該新基幹系システムに係る無形固定資産の一部について「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき減損処理を行いました。加えて、連結子会社において土地売却に係る減損処理が発生したことから、2024年3月期第4四半期連結会計期間において、減損損失(特別損失)367百万円を計上することとなりました。」と説明しているのである。
2025年3月期通期業績予想は、売上高740億円(前期比0.3%増)、営業利益5億円(同34.6%減)、経常利益7億円(同19.3%減)、純利益5億円(同177.2%増)、1株当たり利益23.35円、配当予想12円(配当性向51.4%)と依然として低調なのである。この背景としては、コーヒー生豆相場はコーヒー先物市場の認証在庫量の低位推移などにより上昇していること、中東の紛争発生を受けた海上運賃の値上がりや為替相場の円安基調継続により、コーヒー生豆調達価格は高値で推移していることが挙げられるのである。