6月8日、キーコーヒー(2594)から、2023年3月期の定時株主総会招集通知が届いたのである。キーコーヒーの株主名簿管理人が三井住友信託銀行証券代行部ではあるが、残念ながらスマート行使プレゼント企画はないものの、「議決権行使のお願い」のとおり、キーコーヒー独自のプレゼント企画があるのである。賛否に関わらず6月21日午後5時までに、議決権行使書が到着するかインターネットによる議決権の行使が完了すると、キーコーヒーのドリップオンシリーズの試供品3袋分がプレゼントされるのである。因みに、ご主人のポートフォリオの中で、議決権を行使した株主全員に大盤振る舞いするのは、イオン(株主さまご優待パスポート)、コメダホールディングス(電子マネー500円分)、そしてキーコーヒー(ドリップオンシリーズ試供品3袋)しかないのである。
5月15日に発表された2023年3月期決算短信によれば、売上高632億98百万円(前期比13.7%増)、営業利益2億44百万円(同39.6%減)、経常利益3億49百万円(同65.8%減)、純利益1億73百万円(同76.7%減)、1株当たり利益8.08円(前期34.69円)、配当10円(前期10円)、配当性向123.7%(前期28.8%)と、増収ではあるものの、利益面は原価率の上昇、販売促進費の増加、コロナ禍からの回復が鈍い飲食事業(イタリアントマト)の赤字などにより苦戦しているのである。2024年3月期通期業績予想は、売上高750億円(前期比18.5%増)、営業利益7億円(同186.0%増)、経常利益7億円(同100.4%増)、純利益5億円(同188.9%増)、1株当たり利益23.35円、配当予想10円(配当性向42.8%)と、増収・増益が見込まれているが、コーヒー生豆調達価格の上昇リスク、資材費・光熱費の高止まりなど、引続きコーヒー製造コストの上昇リスクがあり、なかなか厳しい業績予想となっているのである。