8月21日、バリューHR(6078)から、2023年12月期第2四半期中間配当(12円)が届いたのである。中間配当は通常権利日から2ヶ月以上経過して支払がなされるのであるが、バリューHRの中間配当は権利日から1ヶ月と21日で届くという、抜きん出て早いのである。
8月14日に発表された2023年12月期第2四半期決算短信によれば、売上高3,380百万円(前年同期比14.1%増)、営業利益577百万円(同18.35%増)、経常利益595百万円(同3.3%増)、純利益392百万円(同2.9%増)、1株当たり利益14.95円(前年同期14.57円)、第2四半期配当12.0円(前年同期8.5円)と、増収・増益・増配なったのである。順調な業績について、バリューHRは、「規顧客の獲得や既存顧客のサービス利用の受託業務が増加した結果、主にシステム利用料、健診事務代行サービスの処理件数、特定保健指導実施件数が増加いたしました。また、健康保険組合の新規設立支援コンサルティングの獲得、新規設立ならびに既設健康保険組合からのBPOサービス等の受注が増加いたしました。」と説明しているのである。なお、経常利益、純利益の伸びが小さいのは、前年同期には有価証券の売却益があったためである。
2023年12月期通期業績予想は、売上高71.2億円(前期比15.4%増)、営業利益14.3億円(同19.8%増)、経常利益13.88億円(同5.7%増)、純利益9.13億円(同3.7%増)、1株当たり利益34.26円、配当予想22円(配当性向64.2%)と、修正はないのである。この通期業績予想に対する進捗率は、売上高47.5%、営業利益40.3%、経常利益42.9%、純利益42.9%と一見イマイチのように見えるが、バリューHRは後半に追い込むパターンからすれば普通なのである。
因みに、翌営業日(15日)の株価は、通期業績予想に対する進捗率が悪いと思った人が多かったためか、終値が前日比25円安(-2.02%)の1,213円と低調だったのである。