10月4日、バリューHR(6078)の株価は、一時前日比65円高(+3.83%)の1,760円と、2022年12月14日につけた1,759円以来、わずか1円であるが1年10ヶ月振りに上場来最高値更新したのである。バリューHRの株価は、2015年7月の上場以来、じわりじわりと上昇を続け、2022年12月に1,759円と上場来最高値更新したものの、その後は一時1200円を割るほど低迷したが、今年3月以降じわりじわりと上昇トレンドが続き、10月4日上場来最高値更新したのである。
上場来最高値更新の要因については、特にIR情報もなく、8月14日に発表された2024年12月期第2四半期決算短信では、先行投資(システム・人員)の負担から営業利益以下が大きくマイナスとなり、また、9月14日に発表された「株式会社メンタルヘルステクノロジーズとの資本業務提携に関するお知らせ」でも、この提携が業績に与える影響は軽微となっており、これといった明確なものはないのである。強いて挙げるなら、1,200円を割るような株価は下げすぎで反発したと言える程度か、あるいは12月末の配当と株主優待の権利取りに向けた動きが出てきたのかもしれないのである。
因みに、4日の終値1,758円で見ると、ROE16.26%と高いが、配当利回り1.42%、PER47.07倍、PBR6.91倍と、グロース系とは言え少々割高感が出ているのである。