ご主人は顔に似合わずパンケーキ好きである。今日は「ふわっとろパンケーキ」で有名なむさしの森珈琲に出かけたので、トロはお留守番である、寂しいのだ。
「ふわっとろパンケーキ」は、注文の都度メレンゲを立てて生地を合わせ焼き上げるので15分程度時間がかかるが、店内には新聞、雑誌が多数置いてあり、当然WIFIも完備しているので時間を潰すに不自由はないのである。「ふわっとろパンケーキ」は名前のとおり一口食べたら淡雪の様にすっと消えてしまうほど軽い食感である。季節のフルーツをふんだんに盛り付けた期間限定のパンケーキも楽しめるのだ。トロも「ふわっとろパンケーキ」を食べたいのだ。
むさしの森珈琲を運営するのはすかいらーくレストランツ、そしてその持ち株会社すかいらーくホールディングス(コード3197)である。すかいらーくホールディングスは、ガスト、ジョナサン、バーミヤンなど多数のファミレスブランドを持つ会社である。ご主人が購入したのは2014年の再上場直後であるが、2006年MBOにより上場廃止される以前、すかいらーくとジョナサンの株を持っていたのがそもそもの始まりである。理由は単純、奥様の家事を軽減するために外食できる株主優待券目当てで購入したのである。
株主優待は、12月末、6月末、株数に応じてファミレスの支払いに使える優待カードである。
6月末 12月末
100株以上 3,000円分 3,000円分
300株以上 9,000円分 11,000円分
500株以上 15,000円分 18,000円分
1,000株以上 33,000円分 36,000円分
優待カードを利用できるのは、ガスト、バーミヤン、ジョナサン、しゃぶ葉、夢庵、ステーキガスト、から好し、グラッチェガーデンズ、藍屋、むさしの森珈琲、魚路屋、ばーみやん軒、chawan、とんから亭、ゆめあん食堂、三○三、La Ohana、グランブッフェ、フェスタガーデン、パパゲーノ、くし葉、グランチャイナ、ブッフェ エクスブルー、トマト&オニオン、じゅうじゅうカルビなど多数のブランドである。優待カードは、保有株式数が多いほど増えることから1,000株が最も効率的であるが、独身者や2人以下の家族の場合には、500株という選択もありである。優待カードは500円単位で支払いに充てることができ、各種割引クーポンとも併用できるのでなかなかお得である。
また、ブランド店舗によっては、折り込み広告、ネット配信クーポン、店舗での割引券の配布などにより、個別メニューの割引、飲食代からの割引などもあるので、大いに利用したいところである。さらに、60歳以上の高齢者には、バーミヤン、ジョナサン、夢庵、ステーキガスト、グラッチェガーデンズ、藍屋、chawan、及びゆめあん食堂で、飲食代が5%割引になるプラチナパスポートを配付しているので、これらの店舗を利用する際には利用したいものである。
一つ気になるのは、優待カードの額が他社に比べかなり高額である点である。例えば、ロイヤルホストなどを運営するロイヤルホールディングスは1,000株で年間24,000円、リンガーハットは1,000株で年間27,500円、MBO実施前のすかいらーく、ジョナサンは1,000株で年間24,000円あるので、すかいらーくホールディングスはその約3倍である。長期保有者を優遇するのであればまだ理解できるが、初めての権利者であっても同額であるので、優待カードを金券ショップで換金する者が多く、金券ショップにはいつも優待カードが山積みになっている。ご主人は、忠誠心の高い保有者を優遇すべく、配賦基準を1年未満、1年以上、3年以上の3段階にくらいに分けるべきであると思っているのだ。