2021年3月期決算が出揃ったところであるが、コロナ禍が本格化したのが2020年3月ということで、この1年間コロナ禍に苦しめられた1年の決算なのである。ご主人が保有する3月期決算のうちコロナ禍に苦しめられた6つの外食産業について総括するのである。6つの外食産業は、WDI(証券コード3068)、サンマルク(証券コード3395)、トリドール(証券コード3397)、モスフードサービス(証券コード8153)、木曽路(証券コード8160)、王将フードサービス(証券コード9936)、なのである。
モスフードサービスは増収・増益・減配、王将フードサービスは減収・減益・減配と踏みとどまり、サンマルク、木曽路、トリドールの3社は減収・赤字であるものの配当(減配)は実施し、WDIは不動産売却益により純利益と配当を確保したものの実質的には減収・赤字なのである。いずれにしても、各社ともコロナ禍による休業・時短による影響が大きかったのである。モスフードサービス、王将フードサービスが健闘した理由について、ご主人の推測では、元々テイクアウト、デリバリーに対応していたことが、コロナ禍の影響が相対的に小さかったことが考えられるのである。
そして2022年3月期業績予想は、WDI、木曽路は未定としているが、他の4社は黒字を確保し配当を実施する見込みであるものの、コロナ禍以前にはほど遠いのが実情なのである。
2020年12月期3社、2021年2月期6社、2021年3月期6社、計15社の外食産業を総括すると、コメダホールディングス。モスフードサービス、王将フードサービスの3社のみ減収・減益・減配と奮闘したが、残念ながら12社は減収・赤字と散々な結果と言えるのである。ご主人のポートフォリオでは、外食産業全17社は時価ベースで10%弱と比重が低いのが、不幸中の幸いだったのである。