8月30日、福利厚生代行サービスのベネフィット・ステーションを運営するベネフィット・ワン(証券コード2412)から、JTBベネフィットを150億円で買収する旨の「株式会社JTBベネフィットの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」が発表されたのである。JTBベネフィットはJTBの子会社で、福利厚生代行サービスの「えらべる倶楽部」を運営しているのである。ベネフィット・ワンは、JTBベネフィットの買収理由について、「JTB ベネフィットは、2000 年の創業以来、『働く人々のワークライフバランス』と『活力ある職場づくり』への貢献を目指す福利厚生サービスの有力プレーヤーであります。今般、当社の中期経営計画に沿い、会員基盤とサービス流通の飛躍的な拡大を期待して、JTB ベネフィットを当社グループに迎え入れることといたしました。」と説明しているのである。福利厚生代行サービスを総合的(特定分野に特化した事業者ではない)に行っている企業はそれほど多くなく、ご主人が知っている限りでは、ベネフィット・ワンとJTBベネフィット以外次の3者なのである。
福利厚生倶楽部/株式会社リロクラブ、リログループ(証券コード8876)の子会社
ライフサポートクラブ/リソルライフサポート株式会社、リソルホールディングス(証券コード5261)の子会社
バリューカフェテリア/バリューHR(証券コード6078)
当然ながら、ベネフィット・ワンは、福利厚生代行サービスのリーディングカンパニーであり、JTBベネフィットの顧客を獲得することで、他社に一段と差をつけることができるのである。
因みに、発表の翌日8月31日のベネフィット・ワンの株価は寄り付きに前日比15円高の4,450円と上場来最高値をつけたがその後は下落、終値は前日比20円安の4,415円と、反応薄なのである。7月29日に大幅増益の2022年3月期第1四半期決算短信の発表後、3営業日連続上場来最高値を更新したものの、それ以降、最近これといった材料がないにもかかわらず、8月19日に4,070円と上場来最高値を更新し、20日、24日、25日、27日、30日と上場来最高値を更新し続けたのは、もしかしたからJTBベネフィット買収の情報が漏れていたのではとご主人は思っているのである。