この夏、上場来最高値を更新する銘柄が続出したので、改めて全保有株の最高値をチェックしたところ、7月以降、10銘柄が上場来最高値(株式分割調整済後)を更新したことが判明したのである。
ベネフィット・ワン(証券コード2412) 9月3日 4,690円
トーメンデバイス(証券コード2737) 9月3日 5,410円
トリドールホールディングス(証券コード3397) 9月3日 2,420円
日本管財(証券コード9728) 9月3日 2,727円
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(証券コード3278) 7月16日 246,300円
GLP投資法人(証券コード3281) 8月5日 205,000円
サムティ・レジデンシャル(証券コード3459) 7月28日 133,900円
投資法人みらい(証券コード3476) 7月29日 58,500円
スターツプロシード(証券コード8979) 9月2日 265,300円
さわかみファンド(71311998) 9月3日 32,415円
最高値を更新した背景を分析すると、リート5銘柄はやはり金融緩和による余剰資金が相対的に分配金利回りの高いリートに流れ込んだと推測され、トリドールホールディングスは他の外食に比べコロナ禍からの復調が早いことが評価されたと推測され、日本管財はこれといった材料がないのである(強いて挙げれば8月31日発表された株式会社ネオトラストの買収。同社は株式会社ヒューマントラストキャピタルの 100%子会社で、主に給与計算や労務管理業務を受託しているビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)業。)。というわけで、上場来最高値を更新した理由としては弱いものばかりであるが、ベネフィット・ワンは業績好調な上顧客を大きく増やすJTBベネフィットの買収が材料視されたと推測され、トーメンデバイスは世界的な半導体不足にもかかわらず安定した調達先(サムスン電子)を確保していることが評価されているのである。