10月28日、ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)から、2021年12月期から適用される「株主優待制度の一部変更に関するお知らせ」が発表されたのである。ジャパンインベストメントアドバイザーの株主優待制度は、保有株数と保有期間に応じてQUOカードと日本証券新聞のDigital購読券が貰えるのであるが、今回の一部変更は、従来保有期間が1年未満、1年以上、2年以上の3段階が、さらに3年以上が加わり4段階に分けられ、保有期間3年未満の株主にとってはQUOカードの額面が引下げられ改悪となっているのである。具体的な変更内容は、以下の「株主優待制度の一部変更に関するお知らせ」の1.株主優待の内容と変更点を見て欲しいのである。
今回の変更について、ジャパンインベストメントアドバイザーは、2.変更の背景の中で、「当社は、株主様の日頃のご支援に感謝するとともに、当社株式投資への魅力を高め、中長期的に保有していただける株主様を増やすことを目的として、2015 年期末時点の株主様に対して、株主優待を開始し、その後継続しております。おかげさまで、その間に東証 1 部市場への指定替えも果たし、長期にわたって保有頂く株主様も増えてまいりました。つきましては、この度、保有株数及び保有期間別の優待内容のバランスを考慮し、メニュー内容を一部変更させていただくことといたしました。」と説明しているのである。
しかし、ご主人はこのような表面的な説明はだけでなく、やはりコロナ禍のため主力の航空機リース事業の回復が鈍いことが背景にあり、保有期間2年未満のQUOカードの額面を引下げることにより株主優待の費用を減らすとともに、より長期間保有者を増やす意図があるのではないかと思っているのである。因みに、2020年12月期決算説明資料の株主優待制度のページの欄外に、「※今後、優待品の内容は変更する可能性があります」という記載があるので、一部の改悪程度で済んだのは、ラッキーかもしれないのである。