GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

アビストから株主優待制度の拡充が発表されたのである

 7月13日前場終了後(11時半)、機械設計やシステム・ソフトウェア開発を請け負っているアビスト(6087)から、「株主優待制度の拡充に関するお知らせ」が発表されたのである。現行のアビストの株主優待は、3月末、保有株数に応じて、子会社である(株)アビストH&Fの「浸みわたる水素水」がもらえるのである(100株以上:1ケース 200株以上:2ケース 1,000株以上:5ケース)。

(株)アビストH&Fの「浸みわたる水素水」

 これに加え、2022年9月末から、新たな株主優待制度「アビスト・プレミアム優待倶楽部」の導入されたのである。「アビスト・プレミアム優待倶楽部」は、次のとおり、9月末、保有株式数に応じてポイントが貰え、そのポイントを株主限定の特設ウェブサイト「アビスト・プレミアム優待倶楽部」において、お米やブランド牛などのこだわりグルメ、スイーツや飲料類、銘酒、家電製品、選べる体験ギフトなど、5,000種類以上の商品と引き換えることができるのである。

アビスト・プレミアム優待倶楽部

 株主優待制度の拡充の目的について、アビストは、「株主様への還元」と「株主様との対話強化、および株主管理のデジタル・トランスフォーメーション」を挙げているが、ご主人は、東証プライム上場維持基準の4項目のうち、流通株式時価総額(株式時価総額×流通株式比率)が91.1億円と基準の100億円をクリアできなかったことから、これをクリアするため方策として導入したのではないかと思っているのである。アビストからは、2021年12月17日、2024 年 9 月期までに上場維持基準を充たすために各種取り組みを進めていく旨公表しており、そのために「中期経営計画推進による業績向上」と「コーポレートガバナンスの充実」を挙げているのである。流通株式時価総額を増加させるには、株式時価総額を増加させる、つまりは収益を増加させるのが王道であり、企業価値を毀損するようなリスクを排除し株主や社会から高く評価されるためにはコーポレートガバナンスが重要であるのは当然なのである。しかしながら、2022年9月期は減益予想の上、配当性向はほぼ100%なので、配当による株主還元をこれ以上実現できないので、ご主人は、アビストが手っ取り早く株式時価総額を増加させる手段として、株主優待制度の拡充を図ったのではと思っているのである。ということで、200株保有のご主人は、買い増しするか現状維持か悩むところなのである。

 因みに、株価は発表前の前場では2,730円前後で推移していたが、発表後の後場では100円ほど値上りし、終値は2,832円(前日比+3.77%)と、少々反応薄だったのである。