GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

プレミアム優待倶楽部をチェックするのである その3

 1月6日、ザイ・オンラインに公開された記事、「プレミアム優待倶楽部」株主優待利回りランキング!全71銘柄の配当+優待利回り(2023年1月時点)を比較して最もお得な「プレミアム優待倶楽部」銘柄を公開(https://diamond.jp/zai/articles/-/242963)についてなのである。この記事のランキングは、プレミアム優待倶楽部を得るための最低投資額を基準に作成されているが、71銘柄の中には、最低投資額よりも多額の投資をすることにより、最も投資効率が良くなる場合もあるのである。また、長期保有株主優待制度を導入している銘柄や「プレミアム優待倶楽部」以外の優待品を導入している銘柄もあり、そして業績の善し悪しを含めてお得な銘柄を選別するのはかなり複雑なのである。ということで、トロが独断と偏見で、「プレミアム優待倶楽部」を導入している企業の株主優待制度をチェックするのである。

 ご主人が保有している金属商社の白銅(7637)は、ザイ・オンラインの記事では第13位なのである。白銅の株主優待は、次のとおり、9月末、保有株数に応じてプレミアム優待倶楽部のポイントが貰えるのである。

株主優待制度(プレミアム優待倶楽部)

 プレミアム優待倶楽部は、保有株数に応じて7段階に分かれており、600株以上が最も投資効率が良いのである。因みに、12月30日の白銅の株価は2,465円、2023年3月期の配当予想は109円なので、600株の配当・株主優待利回り=(109円×600株+20,000ポイント)÷600株×2,465円=5.77%と、ザイ・オンライン記事の4.83%(300株)よりはかなり高くなるのである。1月27日の株価終値は2,619円なので、PERは10.39倍程度と割安であり、PBR1.42倍程度とまずまず評価されているが、600株の配当・株主優待利回りは5.43%と少々下がってしまっているのである。因みに、ご主人は、平均2,500円で600株保有しているので、投資利回りは5.69%とまずますなのである。

 白銅の業績はというと、2021年3月期はコロナ禍の影響により低調であったが、2022年3月期はコロナ禍前を超える好業績、2023年3月期以降も順調な予想が出ているのである。そして、財務基盤は盤石(有利子負債ゼロ、利益剰余金186億円、自己資本比率47%)、資本効率(ROE実績15.7%、予想13.7%)は高く、予想配当性向は43.2%と余裕なのである。

 白銅が、「当社株主の皆様の日頃のご支援に感謝するとともに、当社株式への投資の魅力をより一層高め、中長期的に保有していただける株主様の増加を図ることを目的として」、株主優待制度の導入を発表したのが2021年6月15日、東京証券取引所からの新市場区分における上場維持基準への適合に関する一次判定結果(「プライム市場」への上場維持基準に適合)が2021年7月9日付ということから、プライム市場の上場維持基準を確実にクリアするために株主優待制度を導入したと推測されるのである。プライム市場の上場維持基準をどの程度クリアしているのか数字が公表されていないので何とも言えないが、1月27日現在の時価総額が297億円ということからも、楽勝でクリアできているとは思えないのである、また、株主優待の費用については、48百万が計上してあり、2023年3月期の予想純利益28億円からすれば、株主優待制度はそれほど重荷とはなっていないとされるが、今後株主数が増えた場合(人気化、株価上昇)は、廃止のリスクが高まると思われるのである。