11月9日、吉野家ホールディングス(9861)から、2023年2月期第2四半期の配当(5円)と株主優待が届いたのである。吉野家ホールディングスの株主優待は、2月末、8月末の2回、次のとおり保有株数に応じて、吉野家、はなまる、うまげな、そば処吉野家、つるさく、竹清などで使える株主優待券(有効期限1年)が貰えるのである。投資効率から言えば、年間1万円分の株主優待券が貰える200株が最もお得になのである。
10月13日に発表された2023年2月期第2四半期決算短信によれば、売上高818億11百万円(前年同期比10.1%増)、営業利益10億62百万円(同46.9%増)経常利益47億60百万円(同3.2%減)、純利益46億95百万円(同50.1%増)、1株当たり利益72.61円(前期48.38円)、配当5円(前期5円)と、増収・増益なのである。吉野家ホールディングスの主要な事業別で見ると、吉野家は原材料や光熱費の上昇により増収・減益、はなまるは増収・増益、海外事業はアメリカ、アセアンは好調だったものの中国のロックダウンと原材料費や光熱費の上昇のため増収・減益と、少々苦戦しているのがわかるのである。なお、経常利益の減少は、染拡大防止協力金が前年同期41億円から減少し34億円となったためなのである。
2023年2月期業績予想は、売上高1,680億円(前期比9.4%増)、営業利益34億円(同43.8%増)、経常利益54億円(同65.5%減)、純利益35億円(同56.9%減)、1株当たり利益54.13円、配当10円を見込んでいるのである。第2四半期の純利益は通期予想を既に上回っているが、原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇といった悪影響が予想され、通期業績予想は据え置かれたままなのである。