12月5日、餃子の王将を運営している王将フードサービス(9936)から、2023年3月期第2四半期の株主優待と配当(60円)が届いたのである。王将フードサービスの株主優待は、次のとおり3月末、9月末、保有株数に応じた株主優待券(有効期限半年)と、3月末利用代金が5%割引となる株主優待カード(有効期限1年)である。
株主優待券と株主優待カードは餃子の王将での飲食、テイクアウトの支払いに利用できるのであるが、残念なことに、株主優待券と株主優待カードは併用できないのである。完全に併用できないのではなく、部分的に併用というのが正しいのかもしれない。会計時に先に株主優待券分を引いて、残額が5%割引になるのである。投資効率で言えば、100株が一番お得なので、家族で100株ずつもつのがオススメである。なお、株主優待券は、王将フードサービスの商品と交換することもできるのである。交換商品は次のとおり2,000円~12,000円の4種類、返信用封筒に各コース分の優待券を同封して王将フードサービス総務部に返送するだけなのである。
10月31日に発表された2023年3月期第2四半期決算短信によれば、売上高451億円(前年同期比11.5%増)、営業利益38億円(同19.7%増)、経常利益45億円(同18.8%減)、純利益30億円(同28.1%減)、1株当たり利益163.50円(前年同期227.64円)、配当60円(前年同期50円)なのである。コロナ禍(第7波)による客足の低迷、食材・光熱費の上昇といった逆境を、5月の値上げや各種施策に取組み、売上高は過去最高、増収・増益となったのである。経常利益と純利益は、営業時間短縮に伴う補助金収入等が26億円から9億円と大きく減少したため減益となったが、売上高、経常利益、純利益は、コロナ禍前の2020年3月期第2四半期を上回っており、コロナ禍前まで回復したと言えるかもしれないのである。
2023年3月期通期業績予想は、売上高900億円(前年比6.2%増)、営業利益75億円(同8.0%)、経常利益86億円(同33.8%減)、純利益54億円(同37.8%減)、1株当たり利益291.60円、年間配当予想120円(期末60円)、配当性向41.2%が見込まれているのである。