6月20日、日本取引所グループ(8697)から、2023年3月期の株主優待が届いたのである。日本取引所グループの株主優待は、3月末、100株以上保有の株主に、次のとおり保有期間に応じた額面のQUOカードである。
1年未満:1千円 1年以上:2千円、2年以上:3千円 3年以上:4千円
ご主人の保有期間は3年以上なので、4,000円分(2,000円×2枚)のQUOカードなのである。因みに、QUOカードには企業名が入っていないレディメイドのカードである。
4月27日に発表された2023年3月期決算短信によれば。営業収益1,339億円(前期比1.1%減)、営業利益682億円(同7.1%減)、税引前利益682億円(同7.1%減)、純利益463億円(同7.2%減)、1株当たり利益88.03円(前期94.35円)、配当は記念配当10円を含む63円(前期特別配当15円を含む72円)、配当性向71.6%(前期76.3%)と、減収・減益・減配なのである。減収・減益要因としては、新規・追加上場料が減少したことなどから、上場関連収益が前年同期比21億円減(13.2%減)が大きいのである。
配当方針について、日本取引所グループは、「業績に応じた配当を実施することを基本とし、具体的には、配当性向を60%程度とすることを目標としております。」としており、2023年3月31日を基準日とする期末配当で記念配当10円を実施する理由について、「当社は、2023年1月1日をもちまして、発足10周年を迎えました。つきましては、株主の皆様からの日頃のご支援に対して感謝の意を表するため、2023年3月31日を基準日とする期末配当について、1株当たり10円の記念配当を実施いたします。」と、説明しているのである。
2024年3月期業績予想は、営業収益1,345億円(前期比0.2%増)、営業利益685億円(同0.4%増)、税引前利益685億円(同0.4%増)、純利益490億円(同5.7%増)、1株当たり利益93.93円、配当予想は57円と、増収・増益・減配が見込まれているのである。