8月9日、共立メンテナンス（9616）から、2024年3月期第1四半期決算短信が発表されたのである。売上高46,699百万円（同19.0％増）、営業利益2,912百万円（同170.4％増）、経常利益2,798百万円（同160.3％増）、純利益1,749百万円（同153.0％増）、1株当たり利益44.87円（前年同期17.74円）と増収・大増益なのである。好業績の背景には、コロナ禍の制限が解除され、寮事業では留学生･日本人学生の契約件数の大幅な増加、ホテル事業ではインバウンド旅客の増加、全国旅行支援もあり、稼働率・客室単価が上昇、特にドーミーインの稼働率は高く営業利益が28.5億円（前年同期14.9億円）と大幅に増加したことが挙げられるのである。
このように好業績ではあるが、2024年3月期通期業績予想の修正はなく、売上高1,980億円（前期比12.7％増）、営業利益100億円（同36.5％増）、経常利益94億円（同32.1％増）、純利益61億円（同43.8％増）、1株当たり利益156.41円、配当予想32円（配当性向20.5％）のままなのである。しかしながら、営業利益の進捗率は29.1％、純利益の進捗率は28.7％と25％を超えており、ご主人は、このような好業績が続けば通期業績予想の上方修正、配当予想の上方修正もありそうだと思っているのである。とは言え、気がかりなこともあり、リゾート事業が営業損失6.2億円と復活にはほど遠いことなのである。
因みに、翌10日の株価は、後場に前日比742円高（+12.89％）の6,499円と、2022年10月18日（6,460円）以来2年振りに上場来最高値更新、終値は652円高（+11.33％）の6,409円と、好業績が評価されたのである。
