8月9日、WDI(3068)から2024年3月期第1四半期決算短信が発表されたのである。売上高7,224百万円(前年同期比23.4%増)、営業利益386百万円(同265.1%増)、経常利益524百万円(同112.4%増)、純利益656百万円(同87.1%増)、1株当たり利益104.57円(前年同期55.62円)と、増収・大増益なのである。そして、コロナ禍前と比較してもほぼ同程度の業績なのである。進捗率を見ても、売上高は24.1%ながら営業利益は38.6%と本業が好調なことがうかがえるのである。
2024年2月期通期業績予想は、売上高300億円(前期比14.6%増)、営業利益10億円(同20.3%増)と増収・増益予想であるが、新型コロナ感染症にかかる時短協力金等が無くなるため、経常利益9億円(同1.4%減)、純利益7億円(同25.6%減)、1株当たり利益111.44円、配当予想12円(配当性向10.8%)と、利益面では少々減少が見込まれているのである。とはいえ、第1四半期から好業績なので、上振れは十分期待できるのである。
因みに、株価は、3月2日に2,294円と上場来最高値更新した以降、2,200円から2,300円程度で推移していたが、7月31日、WDIの株価はザラ場で2,312円と、5ヶ月ぶりに上場来最高値更新し、その後も、8月1日2,318円、2日2,380円、3日2,385円、7日2,490円、8日2,600円、10日2,615円、14日2,730円と連日のように上場来最高値更新しているのである。決算短信が発表される前から株価が徐々に値上りし、決算短信発表の翌10日の株価は上場来最高値更新したものの僅かな上昇というのは、よく言えば、好業績を期待して少しずつ値上りし期待どおりの決算であった、穿った見方をすれば決算情報が漏れていたのではないであろうか。