9月14日、リコーリース(8566)の株価は、後場に前日比80円高(+1.77%)の4,600円と、2020年1月23日につけた4,585円以来、3年8ヶ月ぶりに上場来最高値更新したのである。リコーリースは、5月9日に発表した2023年3月期決算短信で減収・増益・増配となっており、2024年3月期通期業績予想では増収・減益・増配予想となっており、また、8月3日に発表された2024年3月期第1四半期決算短信でも増収・減益となっており、必ずしも好業績とは言えないのである。これら以外材料も無いにもかかわらず、バリュー株・高配当株・株主優待ブームに乗ったか、あるいは増配予想と配当性向が30%程度と低いためか、じわりじわりと上昇し続け、遂に9月14日に上場来最高値更新したのである。
因みに、上場来最高値更新したとは言え、14日の株価(終値)4,595円で見ると、2024年3月期配当予想が150円なので利回りが3.26%、PER9.84倍、PBR0.67倍と、まだまだ低評価と言えるような状況なのである。
なお、同じリース業の三菱HCキャピタル、みずほリースもバリュー株・高配当株ブームに乗って上場来最高値更新を続けており、また、オリックス、FPG、NECキャピタルソリューションも年初来高値更新を続けており、コロナ禍からの経済正常化とともに、リース業の株価は絶好調なので、リコーリースはこの恩恵を受けているのかもしれないのである。