10月12日、USEN-NEXT HOLDINGS(9418)から、好調な2023年8月期決算短信が発表されたのである。売上高276,344百万円(前期比16.1%増)、営業利益21,565百万円(同24.5%増)、経常利益20,386百万円(同比25.5%増)、純利益10,959百万円(同26.2%増)、1株当たり利益183.16円(前期144.59円)、配当21.5円(前期15円)、配当性向11.7%(前期10.4%)と、増収・増益・増配なのである。好調な要因の背景は、5つの主要事業(コンテンツ配信事業、店舗サービス事業、通信事業、業務用システム事業、エネルギー事業)のうち、店舗サービス、通信、エネルギーは増収・増益、特にエネルギーは前年比7倍以上の利益成長を達成したことが挙げられるのである。コンテンツ配信は大幅増収も、円安進行によるコンテンツ原価およびユーザー獲得による広告販促費の増加で増収・微減益、業務用システムは前期の補助金特需反動減と第3四半期までの改刷を見越した買い控えにより増収・微減益なのである。
2024年8月期通期業績予想は、売上高3,000億円(前期比8.6%増)、営業利益240億円(同11.3%増)、経常利益233億円(同14.3%増)、純利益121億円(同10.9%増)、1株当たり利益201.34円、配当予想25円(配当性向12.4%)と、増収・増益・増配が見込まれているのである。
翌13日の日経平均株価は32、315.99円(前日比-0.55%)、TOPIX2,308.75(-1.44%)と逆風の中、USEN-NEXT HOLDINGSの株価(終値)は、前日比40円高(+1.24%)の3,270円と、僅かであるがプラスとなり、好調な業績と2024年8月期の増収・増益・増配予想が評価されたようなのである。