5月7日、東京鐵鋼から好調な2024年3月期決算短信が発表されたのである。売上高796億17百万円（前期比0.5％増）、営業利益106億24百万円（同143.9％増）、経常利益114億12百万円（同130.8％増）、純利益78億87百万円（同115.6％増）、1株当たり利益884.90円（前期405.28円）と、微増収・大増益なのである。大増益の要因は、鉄筋販売数量は前期比減少したものの、出荷製品価格の上昇、値差（製品価格と原材料価格との差）が改善するとともに、販管費等のコスト削減によるものなのである。この大増益を受け、期末配当は1月31日に上方修正された配当予想180円からさらに220円に増配（前期100円）、通期配当270円（前期110円）、配当性向30.5％（前期27.1％）と、大増配となったのである。大増配の理由について、東京鐵鋼は、「2024年3月期の期末配当金につきましては、1株当たり180円を予定しておりましたが、通期の連結業績および利益水準、財務状況、株主還元状況等を総合的に勘案した結果、40円増配し1株当たり220円とすることといたしました。この結果、1株当たりの年間配当金は270円となります。」と説明しているのである。
2025年3月期通期業績予想は、売上高825億円（前期比3.6％増）、営業利益100億円（同5.9％減）、経常利益100億円（同12.4％減）、純利益69億円（同12.5％減）、1株当たり利益774.16円と増収・減益を予想しており、配当予想は235円（配当性向30.4％）が見込まれているのである。
