1月30日、ヒューリック（3003）から、好調な2023年12月期決算短信が発表されたのである。売上高（営業収益）4,463億円（前期比14.7％減）、営業利益1,461億円（同15.8％増）、経常利益1,374億円（同11.5％増）、純利益946億円（同19.5％増）、1株当たり利益124.36円（前期104.00円）、配当50円（同42円）、配当性向40.2％（同40.3％）と、増益･増配なのである。好業績の背景には物件の竣工、取得によりオフィス等の不動産賃貸収入が安定的に推移したことが挙げられるのである。また、通期業績予想を上回る利益となったことから、現中期経営計画期間（2023年～2025年）の配当性向目標を「40%以上」としていることを踏まえ、期末配当予想25円から2円増配の27円とし、年間配当50円と前期比8円の増配となったのである。因みに、2012年12月期配当（2.5円）は減配となったが、その後6.5円、10.5円、15.5円、17円、21円、25.5円、31.5円、36円、39円、42円、そして2023円12月期50円と、11期連続増配を達成したのである。
2024年12月期通期業績予想は、営業利益1,530億円（前期比4.6％増）、経常利益1,440億円（同4.7＆増）、純利益980億円（同3.5％増）、1株当たり利益128.78円と増益が見込まれ、配当予想52円（配当性向40.3％）と、12期連続増配が見込まれているのである。なお、売上高（営業収益）の予想を掲載していない理由について、ヒューリックは、「当社は賃貸事業を中心とした安定的な事業構造を有していますが、販売用不動産の売買動向によっては、営業収益（売上高）が大きく変動いたします。この物件売買の成否は経済情勢や不動産市況に大きく影響を受ける状況にあり、現状では予測が困難であるため、営業収益の予想は記載しておりません。予測が可能となった時点で速やかに開示いたします。」と説明しているのである。
