5月27日、築地銀だこを展開するホットランド(3196)の株価は、一時前日比206円高(+8.38%)の2,665円と、2015年4月13日に付けた2,545円以来、実に9年ぶりに上場来最高値更新したのである。
5月15日に発表された好調な2024年12月期第1四半期決算短信を受け、それまで2,100円前後で推移していた株価は、翌16日には2,271円と年初来高値更新、21日にロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)との複数年のスポンサーシップ契約締結が発表されると、翌22日には2,522円とさらに年初来高値更新し、27日遂に9年振りに上場来最高値更新したのである。
築地銀だこは国内では十分知名度のあるブランドなので、ロサンゼルス・ドジャースとのスポンサーシップ契約を締結したとしても、国内の売上がさほど伸びるとは思われないのである。また、アメリカでの出店は今のところドジャー・スタジアムのみということで、売れているとは言え1店舗では短期的に収益が大きく伸びるわけではないのである。築地銀だこの今後の全米への出店を見据えて知名度アップのためのスポンサーシップ契約ということなのであるが、それにしても数年先の収益を見越しての先回りの買いならば、相当気が早いのかもしれないのである。
因みに、2023年12月期実績でROE9.97%とまずまずの高さで、27日の株価(終値)2,651円ベースで見ると、PER38.85倍、PBR5.08倍、配当利回り0.38%と、将来の成長を織り込んでいるとは言え割高感は否めないのである。