ご主人は、投資方針として長期保有を基本方針としているが、途中で、業績の悪化、株主優待の廃止・改悪、TOB、そして資金繰りのためなどで、売却したことは多々あるのである。ということで、通期業績予想の修正、配当予想の修正、株主優待制度の新設・廃止・変更、TOBなど、大きな変化があった銘柄について、今後どうしていくのか個別に考えを整理するのである。第8弾は、少々遅くなったが、株式分割と株主優待制度の変更を実施した共立メンテナンス(9616)なのである。
共立メンテナンスの株式は、3月31日を基準に2分割され、同時に株主優待制度も、一部変更となったが、この変更はあまり大きなものではなかったのである。ところが、11月8日に発表されたお知らせでは、次のとおり株主優待割引券と長期保有株主優待割引券が、従来の2倍程度に増額され、また、有効期限は従来の6か月半年から12か月に延長される、大きな変更だったのである。
株式分割の結果、保有株式数は、奥様が4,800株、ご主人が1,440株となったのである。株主優待割引券は2,000株以上5,000株未満の場合年間6万円分、5,000株以上の場合年間10万円分、同様に長期保有株主優待割引券は2万円分、4万円分なのである。奥様の保有株式数があと200株増やせば、5,000株なのであるが、5,000株以上と5,000株未満との差は大きいことから、200株を追加する価値があるのである。一方、ご主人は、次の段階2,000株には560株必要であるが、440株減らしても現段階を維持できるのである。
奥様が200株購入することは、121月27日の株価終値で約59万円必要であるが、ご主人から200株奥様に贈与する場合(異名義移管)は、SBI証券に手数料2,200円払うだけなのである。ということで、ご主人の1,440株のうち、単位未満の40株を処分し、さらに奥様に200株贈与するのが最も資金効率が良く、しかも、約59万円(ほかに贈与予定はない)では贈与税の基礎控除額110万円以下なので贈与税もかからないのである。