GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

個別研究 その9 松風

 ご主人は、投資方針として長期保有を基本方針としているが、途中で、業績の悪化、株主優待の廃止・改悪、TOB、そして資金繰りのためなどで、売却したことは多々あるのである。ということで、これからは、通期業績予想の修正、配当予想の修正、株主優待制度の新設・廃止・変更、TOBなど、大きな変化があった銘柄について、今後どうしていくのか個別に考えを整理するのである。

 第9弾は、最近購入した松風(7979)なのである。松風の主力事業は、歯科材料及び歯科用機器の製造・販売であり、人工歯、研削材で国内シェア高いのである。購入のきっかけは、11月18日に公表された「株主優待制度の一部変更に関するお知らせ」なのである。松風の株主優待は、3月末、100株以上の株主に、約4,000円の自社製品を提供、3・9月末、全株主に、自社製品の優待価格販売なのである。このお知らせによる変更点は、次のとおり、3月末の自社製品のうち、デンタルマスク AF98が廃止され、薬用歯磨である「メルサージュ プレミアムケア」及び「メルサージュ クリアジェル」が提供されることになったことから、松風について詳しく調べたのである。

株主優待制度の変更

 因みに、ご主人は、虫歯予防の意識が高く、虫歯治療も9歳の時を最後に以後虫歯は無いのである。ご主人は、今はリステリンを愛用しているが、松風の株主優待が変更され、薬用歯磨きが4種類提供されることとなったので、関心を持った次第なのである。

 2024年11月6日に発表された2025年3月期第2四半期決算短信によれば、売上高18,887百万円(前年同期比14.8%増)、営業利益3,042百万円(同41.2%増)、経常利益3,006百万円(同25.9%増)、純利益2,364百万円(同51.7%増)、1株当たり利益66.58円(前年同期43.99円)、中間配当は18円(前年同期10円)と増収・増益、しかも、売上高、営業利益、経常利益、純利益ともに当中間連結会計期間として過去最高の業績なのである。好業績の要因は、売上高の約6割を占める海外売上高が11,233百万円(前年同期比18.6%増)と好調なことが挙げられるのである。なお、2024年10月に株式を1株につき2株の割合で分割しているので、1株当たりの数字は便宜分割後ベースで記載している。

 2025年3月期通期業績予想には修正はなく、売上高38,395百万円(前期比9.4%増)、営業利益5,293百万円(同12.4%増)、経常利益5,604百万円(同9.5%増)、純利益4,434百万円(同21.3%増)、1株当たり利益124.87円と増収・増益を予想しており、配当予想は44円(期末26円)、配当性向40.7%、そして、2019年3月期から7期連続増配が見込まれているのである。なお、12月18日に発売された会社四季報では、2026年3月期は、売上高410億円、営業利益51億円、経常利益52億円、純利益45億円、1株当たり利益126.6円を予想しているのである。

 12月30日の株価終値2,209円に基づく株価指標は、時価総額790億円、PER17.69倍、PBR1.89倍、配当利回り1.99%、財務指標は、自己資本比率82.7%(2024年3月末)、現金等94億円(2024年9月末)、有利子負債2億円(9月末)、ROE9.52%(2024年3月期)となっているのである。 時価総額は小さく、ROEが10%に届いていなのは資本効率が良くないものの、財務基盤は盤石、営業利益率が高く、海外比率は約6割と、まだまだ収益の増加は期待でき、しかもご主人が好きな、増収・増益・増配トレンドなのである。ただし、ご主人は2,000円で購入しているが、現在の株価2,209円に割安感はあまりないのである。