11月4日、日本管財(9728)から、増益の2022年3月期第2四半期決算短信が発表されたのである。売上高498億83百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益36億51百万円(前年同期比22.5%増)、経常利益40億54百万円(前年同期比35.4%増)、純利益34億33百万円(前年同期比73.4%増)と、利益はいずれも大幅に増加し、配当27円(前年同期25円)と増配なのである。特に純利益は5月10日に公表された業績予想25億円を大きく上回るもので、その理由について、日本管財は「連結子会社を合併いたしましたが、当初想定した会計処理と異なる結果となり、・・・税金費用が減少したこと」と説明しているのである。
また、2022年3月期業績予想について、概ね業績予想のとおり推移し、売上高1,060億円(前期比1.8%増)、営業利益77億円(前期比2.0%増)、経常利益83億円(前期比2.1%増)、純利益56億円(前期比6.0%増)からは変更は無く、配当予想も年間54円(前期52円)と2円増配と変更はないのである。
因みに、株価は、材料の無い11月1日に1ヶ月半ぶりに2,841円と上場来最高値更新、4日の寄り付きで2,850円と上場来最高値更新した後2,800円辺りで推移していたが、この決算短信が発表された午後2時以降、少し上昇し終値は2,831円と地味に反応したのである。決算短信発表後の反応の薄さと、発表直前の上場来最高値更新を合わせ考えると、決算情報が何となく漏れていたのではないかと思うような動きなのである。