世界的に、コロナ禍からの復活、ウクライナ戦争に伴う資源、食料等の供給制約の影響を受け、資源価格、食料価格などが高騰し始めているのである。さらに、日本は円安によりさらなるコストプッシュインフレに見舞われそうなのである。ということで、ガソリンや各種石油製品、食品などが続々と値上げが続いているが、餃子の王将からも値上げの予告なのである。
4月27日、餃子の王将から、2022年5月14日より一部商品の価格を改定する旨発表があったのである。プレスリリースには、「昨今の小麦や食用油をはじめとする原材料価格の高騰や人件費、物流費の上昇などを受け、 慎重に検討した結果、2022 年 5 月 14 日(土)より、グランドメニュー全体の約 2 割の商品で、 店頭価格を税抜 20 円~30 円改定いたします。なお、その他グランドメニュー全体の約 8 割の商品については店頭価格の変更はございません。これからも、快適な食空間、心温まる接客、そして、今年の当社スローガンに掲げました 「おいしい力」でより多くのお客様に幸せを感じていただけるよう努めてまいります。何卒ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。」という内容なのである。
人件費の上昇はともかく、原材料価格の高騰、物流費の上昇はコストプッシュインフレに繋がるの、やはり悪いインフレが徐々に忍び寄ってきているのである。メニュー全体の約2割の商品の値上げとはいうものの、値上げされるのは売れ筋商品なのでやはり影響は小さくはなく、コスト増を消費者に転嫁できるような商品力、競争力が餃子の王将にあるのかが試されるのである。