8月8日、立花エレテック(8159)から、好調な2023年3月期第1四半期決算短信が発表されたのである。売上高510億80百万円(前年同期比17.9%増)、営業利益21億33百万円(同68.2%増)、経常利益29億2百万円(同96.0%増)、純利益20億60百万円(同104.5%増)、1株当たり利益82.50円(前年同期39.92円)と、第1四半期としては過去最高の結果なのである。子細に観ると、前年同期売上高433億円、前年同期比24.8%増に対して、営業利益は12億円、前年同期比は88.4%と高いことから、固定費をカバーして大きな利益が出せるゾーンに入っていると見られ、今期は売上高を更に伸ばし510億円、前年同期比17.9%増に対して、営業利益は68.2%増とかなり高いことからも、この調子を維持できれば大幅な上方修正もあり得るのである。なお念のため、為替差益を確認すると531百万円(前年同期6百万円)あり、経常利益から為替差益を除くと2,371百万円、前年同期比60.2%増となり、為替差益が無くても十分好業績と言えるのである。
2023年3月期業績予想は修正なく、売上高1,950億円(前期比0.8%増)、営業利益67.5億円(同0.6%増)、経常利益73.5億円(0.8%減)、純利益50億円(同2.8%減)、1株当たり利益200.17円、配当予想は60円が見込まれているのであるが、業績予想について立花エレテックは保守的なのかもしれない。
因みに、翌9日の株価は、48円高(+2.99%)の1,655円と、一応評価する反応なのであるが、そもそも自己資金が豊富でROEは7%位と高くなく資金の活用が十分でなく、9日終値ベースでPER8.27倍、PBR0.53倍とそもそもあまり人気の無いので、反応がイマイチだったとも言えるのである。