10月27日、トーメンデバイス(2737)から、2023年3月期第2四半期決算短信が発表されたのである。売上高2,221億円(前年同期比2.0%増)、営業利益73億円(同24.7%増)と増収・増益なのは円安で水膨れしたと推測され、経常利益36億円(同31.0%減)、純利益27億円(同29.2%減)、1株当たり利益400.58円(前期565.85円)と、為替差損33億円によりイマイチなのである。
発表は10月27日(木)13時に行われたのであるが、経常利益、純利益の減益が影響したのか、発表直後5,250円と250円程度急落し、翌28日の終値は5,160円と更に下がったのである。マーケットは少々ネガティブに評価したが、経常利益の通期予想70億円に対し進捗率51.5%、純利益の通期予想55億円に対し進捗率54.5%と悪くはなく、1株当たり利益400.58円は年間配当予想300円を超えていることも併せれば、順当というか業績予想に近い決算なのである。因みに、28日の終値円で計算すると、配当利回りは300円÷5,160円=5.81%となかなかの数字である。ご主人は300株を平均4,347円で購入しているので、300円÷4,347円=6.90%と高い数字なのである。
最後に、2023年3月期業績予想について、売上高4,400億円(前期比4.9%減)、営業利益77億円(同27.6%減)、経常利益70億円(同17.4%減)、純利益55億円(同13.8%減)、1株当たり利益808.69円、配当予想300円(配当性向37.1%)が見込まれているが、今回の為替差損にもかかわらず、通期業績予想には修正がないのである。