ご主人から2日連続で「ガビーン」と奇声が飛び出したのである。というのも、2月7日、ノエビアホールディングスから、「株主優待制度の廃止に関するお知らせ」が発表され、2023年3月末権利の株主優待を最後に、株主優待制度が廃止されることになったのである。ノエビアホールディングスの株主優待制度は、次のとおり9月末、3月末、自社グループ商品セットまたは自社グループの化粧品、ボディケア用品、ヘアケア用品、日用品などからのフリーチョイスなのである。
廃止の理由について、ノエビアホールディングスは、「当社は、株主の皆様を対象に、当社グループ商品を進呈 する株主優待を実施してまいりましたが、株主平等の観点から、株主優待制度を廃止することといたしました。」と説明しているのである。ご主人と奥様は1,000株保有しているので、年間それぞれ48,400円相当の株主優待品が貰えたが、合計96,800円が無くなるのは少々残念なのである。とは言うものの、ノエビアホールディングスの株価が安い時に購入しているので、2023年9月期の配当予想215円で投資利回りを計算すると15％を超える超優良銘柄なので、株主優待制度が廃止されても当分保有は続けるのである。
同日、2023年9月期第１四半期決算短信が発表され、売上高16,208百万円（前年同期比4.1％増）、営業利益3,329百万円（同20.0％増）、経常利益3,356百万円（同18.7％増）、純利益1,180百万円（同37.7％増）、1株当たり利益34.56円（前年同期25.09円）と、順調に増収・増益なのである。また、2023年９月期通期業績予想は、売上高616億円（前期比0.7％増）、営業利益107億円（同5.8％増）、経常利益109億円（同4.7％増）、純利益77億円（同1.5％増）、1株当たり利益225.43円、と増収・増益が見込まれ、配当予想215円なのである。さらに、2022年9月期現在であるが、自己資本比率67.8％、有利子負債ゼロ、ＲＯＥ14.6％、ＲＯＡ9.9％と、いずれも良好な数字であり、「株主平等の観点から」株主優待制度が廃止されるというのは間違いないようなのである。
ただ、ＰＥＲ24倍、ＰＢＲ4倍と評価されているので、株価の下落が懸念されたが、翌8日、ノエビアホールディングスの株価は一時160円安（-2.89％）となったものの、終値は70円安（-1.27％）の5,460円と、あまり下落しなかったのは、優待利回りが1％にも満たず、配当予想215円と高額なため、株主優待制度の廃止の影響が小さいからかもしれないのである。
