7月3日、日本モーゲージサービス（7192）から、2023年3月期の株主優待と配当（20円）が届いたのである。日本モーゲージサービスの株主優待は、3月末、300株以上の保有者に保有期間に応じて、次のとおりＱＵＯカードとカタログギフトなのである。
カタログギフト（復興支援のギフト2023）は、大きな天災（東日本大震災、令和元年台風19号、西日本豪雨、熊本大地震）に見舞われた地域の産品を網羅したものである。カタログギフトには果物、魚介類、肉類、お米、お菓子、飲料、調味料等バラエティに富んだ24品目なのである。このカタログギフトは日本モーゲージサービスが独自に行っているのではなく、長野県の株式会社地元カンパニーが運営する「地元のギフト（https://gift.jimo.co.jp/）」に業務委託を行っているのである。カタログギフトはハガキで申込ができるのであるが、地元のギフトのＷＥＢ siteからも申込ができ、驚くのはさらに76品目のＷＥＢ限定商品からも選択できるのである。
ご主人と奥様は、300株以上、3年以上５年未満保有しているので、ＱＵＯカード3,000円分、そしてカタログギフトそれぞれ2品選べるのであるが、悩んだ末に、信州八ヶ岳連峰きたやつハムセット、宮城笹かまぼこ詰合せ、岡山朝採り新鮮！こだわりのシャインマスカット、長野ご褒美フルーツシャインマスカットに決定したのである。そして、2024年３月期には保有期間５年以上なりＱＵＯカードは４千円分となるのであるが、残念なことにその期を最後に株主優待が廃止されることになっているのであるのである。
最後に、５月8日に発表された2023年３月期決算短信によれば、営業収益7,325百万円（前期比4.7％減）、営業利益1,471百万円（同13.3％増）、経常利益1,471百万円（同13.4％減）、純利益1,002百万円（同11.4％減）、１株当たり利益68.17円（前期76.99円）、配当20円（前期20円）、配当性向29.3％（前期26.0％）と、減収･減益なのである。減収要因としては、住宅価格が高止まりしたこと等により、全国の新設住宅着工戸数、特に持家の前年同月比マイナス傾向等が挙げられるのである。
2024年3月期通期業績予想は、営業収益7,100百万円（前期比3.1％減）、営業利益1,200百万円（同18.4％減）、経常利益1,200百万円（同18.4％減）、純利益760百万円（同24.1％減）、1株当たり利益51.73円、配当予想20円（配当性向38.7％）を見込んでいるのである。2年連続減収･減益見込みと中々厳しい予想なのであるが、その理由について、日本モーゲージサービスは、「世界的な資源価格高騰や円安、国際社会情勢の悪化等が日本の住宅産業にも大きな影響を及ぼしております。原材料のインフレに対して消費者への価格転嫁が追い着かず、特に当社グループの主な顧客層である「新築住宅の工事を請負う中小規模の住宅事業者」は、契約金額確定後に原材料を仕入れて建設を行う受注生産となるため、原材料価格が上昇し続けるインフレ環境下においては、厳しい経営環境にあります。消費者にとっても住宅価格の上昇によりマイホーム取得が難しくなりつつあり、今後は相対的に新築住宅より割安な中古住宅へのニーズが高まると予想されておりますが、中古住宅の流通活性化のためには住宅事業者と消費者の情報非対称性や、中古住宅に対する品質不安、自宅売却へのハードルの高さ等、多くの課題を解決する必要があり、住宅事業者を取り巻く経営環境は、今後も不透明で厳しい状況が続くものと考えられます。」と説明しているのである。
