8月4日、ソフトバンク(9434)から、2024年3月期第1四半期決算短信が発表されたのである。売上高1兆4296億円(前年同期比5.0%増)、営業利益2,463億円(同2.1%増)、税引前利益2,486億円(同15.1%増)、純利益1,467億円(同15.4%増)、1株当たり利益30.99円(前年同期26.98円)と増収・増益なのである。2021年春に実施した通信料の値下げによる平均単価の減少、「SoftBank」ブランドから「Y!mobile」ブランドへの移行が進むなど、モバイル事業への逆風が吹いていたが、モバイル事業の売上は前年同期比1.5%減にとどまり、値下げの影響が漸く一巡したもようなのである。
2024年3月期業績予想は、売上高6兆円(前期比1.5%増)、営業利益7,800億円(同26.4%減)、純利益4,200億円(同21.0%減)、1株当たり利益88.95円、配当予想86円(配当性向96.7%)と、増収・減益が見込まれているのである。
8月15日14時59分、ソフトバンクの株価は、前日比16.5円高(+1.03%)の1,623円と、2021年9月13日の1,620円以来2年振りに上場来最高値更新したのである。ソフトバンクは長らく高配当株の代表のようであったが、昨今のバリュー株ブームに乗り徐々に値上りし、2年振りに上場来最高値更新したのである。