10月26日正午、ご主人から、久々に「ガビーン」と奇声が飛び出したのである。というのも、日本取引所グループ(8697)から、「株主優待制度の廃止に関するお知らせ」が発表され、2025年3月末の株主優待を最後に株主優待制度が廃止されることになったのである。日本取引所グループの株主優待制度は、3月末、100株以上保有の株主に、保有期間に応じたQUOカード(1年未満:1千円、1年以上:2千円、2年以上:3千円、3年以上:4千円)なのである。
廃止の理由について、日本取引所グループは、「この度、株主の平等性確保の観点から、株主の皆様への公平な利益還元のあり方について慎重に検討をいたしました結果、株主優待制度については廃止し、今後は配当等による利益還元に集約することといたしました。」と説明しているのである。
正午の発表後、日本取引所グループの後場の株価は、前日比171.5円安(-5.79%)の2,793円と大きく下落したが、株主優待制度の廃止が2年後ということもあり、その後は値を戻し、終値は前日比67.5円安(-2.28%)の2,897円なのである。この日の日経平均株価は前日比-2.14%、TOPIXは-1.34%を勘案すれば、株主優待制度の廃止の影響は小さめだったのである。