10月23日、イオンモール(8905)から、2024年2月期第2四半期の配当(25円)が届いたのである。
10月10日に発表された2024年2月期第2四半期決算短信によれば、営業収益2,108億円(前期比8.6%増)、営業利益244億円(同7.0%増)、経常利益196億円(同6.2%増)、純利益105億円(同47.5%増)、1株当たり利益46.16円(前年同期31.30円)、中間配当25円(前期25円)と、増収・増益となったのである。営業収益は過去最高となったものの、コロナ禍の影響を受けていない2020年2月期第2四半期との比較では、営業利益16.4%減、経常利益21.8%減、純利益38.4%減と、利益面は遠く及ばないのである。この背景に、店舗閉鎖損失引当金繰入額650百万円等、特別損失に1,187百万円を計上しているのが大きいのである。
2024年2月期通期業績予想は、営業収益4,470億円(前期比12.2%増)、営業利益585億円(同33.0%増)、経常利益490億円(34.6%増)、純利益270億円(同107.8%増)、1株当たり利益118.65円、配当予想50円と、大幅な増収・増益が見込まれているのであるが、利益面はコロナ禍前の2020年2月期にはやや及ばないのである。営業収益ベースではまだ2割程度の海外事業であるが、2024年2月期は30%以上の増収(国内事業は10%程度)を見込んでいるように、中国、東南アジアの高い経済成長を取り込むことが、今後の課題なのである。