11月20日、GLP投資法人(3281)から、第23期(2023年3月~2023年8月)の分配金と資産運用報告が届いたのである。GLP投資法人は、物流施設の開発・運営等の国際的大手であるグローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッドの日本法人である日本GLP株式会社をスポンサーとする物流施設特化型のリートである。資産規模は8,879億円(2023年10月末現在)で58リート中7位、時価総額は6,900億円(2023年11月24日現在)で6位(3つのケネディクス系リートが統合されたケネディクス不動産投資法人が5位となり1ランクダウン)という大型リートなのである。このような大型リートの組成が可能なのはスポンサーのサポートにより毎年のように公募増資を通じて新たな物流施設を取得しているからなのである。今期は2023年5月に公募増資、6月に4物件(取得価格582億円)を取得しているのである。
分配金は年間フル稼働始めた2014年4,366円、以後4,496円、4,688円、5,053円、5,174円、5,459円、5,440円と順調に増加し、2021年以降は売却益を含み6,037円、2022年6,220円、2023年6,358円と増加したのである。このような好調・安定的な分配金を計上できている背景は、通販が引続き好調ということで、第23期中99.2%(前期99.2%)という高い平均稼働率を維持しているからなのである。
因みに、11月24日の終値は140,100円、今後1年間の予想分配金は5,459円なので予想分配金利回りは3.90%と、58リート中49位、NAV倍率(不動産を時価評価した純資産価値に対する投資口価格の割安度を表す指標、株式におけるPBR(株価純資産倍率)に似た指標。NAV倍率が低い程割安と言える。)は0.92で27位と、どちらの指標からもそこそこ評価されているのである。ご主人は上場間もない2013年に79,000円で購入しているので、過去1年間の投資利回りは8.05%、今後1年間の予想投資利回りは6.91%となかなかの数字なのである。