10月13日、スターアジア不動産投資法人(3468)から、第15期(2023年2月~2023年7月)の分配金(1,586円)と資産運用報告が届いたのである。スターアジア不動産投資法人は、スターアジアグループをスポンサーとし、2016年4月上場、2020年8月にさくら総合リート投資法人を吸収合併し、また、公募増資も随時実施(直近は2023年8月、11物件を取得予定)して資産規模を拡大したのであるが、資産規模2,404億円(2023年7月末現在)は60リート中37位(2023年1月末は41位)、時価総額1,380億円(2023年10月13日現在)39位と、漸く中位の下辺りなのである。投資方針は東京圏中心(70%以上)に大都市圏へ集中し、オフィス、住居、商業施設、ホテル、物流施設に分散投資する総合のリートなのである。投資物件は100億円未満の中規模を対象としており、100億円超の物件は、新規取得した178億円のKOKO HOTEL銀座一丁目と112億円の成信ビルのみなのである。
さくら総合リート投資法人を吸収合併した2020年8月以降の分配金の推移を見ると、2021年1月期(第10期)が1,676円、その後、1,462円、1,478円、1,476円、1,491円、2023年7月期(第15期)1,586円、次期以降の分配金予想は、1,513円、1,520円と安定しており、また、稀少な1月/7月決算期のリートであり、ご主人は重宝しているのである。
スターアジア不動産投資法人の10月13日の投資口価格(終値)58,200円、2024年1月期と2024年7月期の予想分配金は計3,033円なので予想分配金利回りは5.21%と、60リートのうち4位と人気薄で割安に評価されているが、NAV倍率(NAV倍率とは、不動産を時価評価した純資産価値に対する投資口価格の割安度を表す指標、株式におけるPBR(株価純資産倍率)に似た指標。NAV倍率が低い程割安と言える。)は1.02倍で52位と、こちらはそれなりの評価なのである。