11月14日17時10分、エムスリー(2413)から、「株式会社ベネフィット・ワン株式(証券コード:2412)に対する公開買付けの開始及び資本業務提携契約の締結に関するお知らせ」が発表され、ベネフィット・ワンの連結子会社化を目的とし株式公開買付け(TOB)を実施すること、およびベネフィット・ワンとの間で資本業務提携契約を締結することを発表したのである。
エムスリーは、医療従事者専門サイト「m3.com」を運営し、製薬会社向けマーケティング支援サービスや治験支援サービス等の提供を行っているのである。エムスリーは、医師会員基盤を活用したサービスとベネフィット・ワンが持つ企業顧客基盤を組み合わせることで、他社と差別化されたヘルスケアサービスを多くの企業・従業員に提供することが可能と判断したのである。
ベネフィット・ワンの親会社で51.16%を保有するパソナグループ(2168)は、全株を応募することで合意しており、応募予定株式と同数の51.16%を買い付け予定数の下限に設定し、TOB成立後もベネフィット・ワンの上場を維持するため買付上限は55%に設定しているのである。公開買付期間は11月15日から12月13日まで、公開買付代理人SMBC日興證券なのである。買付価格は1,600円、これはTOB発表前日の終値1,162.5円に37.63%のプレミアムを加えた価格(14日の終値は1,143円)になるのである。
ということで、ご主人は公開買付に応募しても全株が買い付けられずに7、8割程度の按分比例による買付となる予想しているものの、ベネフィット・ワンの業績が急回復するとも思われないことから、公開買付に応募するために楽天証券からSMBC日興證券に移管することにしたのである。因みに、楽天証券の移管手続きはいたって簡単でネットで完結できるので、手書き書類、本人確認書類を提出しなければならないSBI証券よりは利便性は高いのである。