2023年12月、ＴＳテック（7313）を購入したのである。購入した理由は、資本効率は悪いものの財務基盤は盤石、高配当、11期連続増配、株主優待などが挙げられるのである。ＴＳテックは四輪車用シートを中心に、ドアトリム（ドアの内張り）、二輪車用シート、医療用チェアなどを、開発から生産まで一貫して手掛ける自動車内装品メーカーなのである。その約９割がホンダグループ向けなのである。
株主優待は、3月末、保有株数･保有期間に応じて、次のとおりＱＵＯカードまたはカタログギフト（事業にゆかりのある世界中の名産品を集めたオリジナルカタログギフト）なのである。投資効率から言えば、200株が最もお得なのである。注意点は、「保有株数」の各区分の最小株数（100株・200株・600株・1,000株）以上で株主名簿に記載または登録された時を起点とした継続保有期間なのである。
業績面は、2023年3月期は中国と米国の生産が減少したことで増収･減益･増配となったが、2024年3月期は、増収･増益･増配の見込みなのである。配当は2011年3月期と2012年3月期が12円と同額であったが、2013年3月17円に増配、これ以降、27円、30円、33円、35円、40円、42円、43円、45円、54円、そして、2023年3月期63円と11期連続増配を達成しており、2024年3月期配当予想は73円、配当性向50％程度で、12期連続増配の見込みなのである。2023年12月29日現在、ＰＢＲ0.69倍、ＰＥＲ18.13倍、予想配当利回り4.28％、時価総額は約2,320億円、また、財務面は自己資本比率72.6％と高く、有利子負債無しと盤石なのである。しかし、資金が潤沢過ぎるため、ＲＯＥは2024年3月期予想3.8％と低く、資本効率の向上が課題なのである。
