2月8日17時40分、第一生命ホールディングス(8750)は、ベネフィット・ワン(2412)を買収することで同社の親会社パソナグループと合意したと発表したのである。第一生命ホールディングスは、2月9日から3月11日、公開買付価格2,173円、公開買付代理人みずほ証券で、TOB(株式公開買い付け)を始めるのである。
ベネフィット・ワンを巡っては、エムスリー(2413)が2023年11月15日から1株1,600円でTOBを開始したが、第一生命ホールディングスが、12月7日に、公開買付価格を1,800円以上とする対抗案を公表したのである。第一生命ホールディングスは、公開買付予定価格を、エムスリーの公開買付価格1,600円を523円上回る2,123円とし、併せて、ベネフィット・ワンと親会社のパソナグループの同意が得られれば、2024年1月中旬からTOBを開始する旨発表したのである。
その後、第一生命ホールディングスとベネフィット・ワン及びパソナグループとの交渉が長引いていたが、2月8日、第一生命ホールディングスが買収戦を制して決着したのである。
ということで、第一生命ホールディングスはTOBに上限を設けず、ベネフィット・ワンを完全子会社化する計画なので、ベネフィット・ワンは上場廃止となるのである。