3月7日18時、SBIリーシングサービス(5834)から2024年3月期通期業績予想と配当予想の上方修正が発表されたのである。売上高398億円⇒531億円(前期比34.2%増)、営業利益46億円⇒52億円(同29.2%増)、経常利益40億円⇒48億円(同35.9%増)、純利益28億円⇒33億円(同35.1%増)、1株当たり利益360.05円⇒424.34円(前期331.32円)と、いずれも大きく上方修正されたのである。この上方修正の理由について、SBIリーシングサービスは、「商品出資金等販売金額につきましては、当初予想としてJOLCO商品600億円、JOL商品310億円を予想しておりましたが、JOLCO商品については、商品在庫の積み上げを図ったことにより約360億円にとどまる見込みです。一方、JOL商品については、投資家の堅調な需要により販売が順調に推移し、約460億円に達する見込みです。その結果、2023年4月27日に公表いたしました2024年3月期通期業績予想を上回る見込みとなりましたので、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益を上記のとおり修正いたします。」と説明しているのである。
このような通期業績予想の上方修正に伴い、配当予想も30円⇒100円(前期10円)、配当性向8.3%⇒23.1%(前期0.3%)と大幅に上方修正されたのである。配当予想の上方修正理由について、SBIリーシングサービスは、「当社は、収益力の強化施策や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び当社を取り巻く事業環境を勘案したうえで、継続的かつ成長に応じた利益還元を実施する方針です。今般、2024年3月期通期連結業績予想を上方修正したことに伴い、上記の基本方針を踏まえまして、当期の配当予想を1株当たり100円00銭に修正することといたしました。」と説明しているのである。
翌8日、SBIリーシングサービスの株価は、前場では少々もたついたが、後場にはストップ高の700円高(+23.29)の3,705円に上昇、そのまま取引終了したのである。やはり、通期業績予想の上方修正よりは、配当予想が30円から100円に引上げられたことが大きく評価された結果なのである。