3月13日、バリューＨＲ（6078）から、「日本生命保険相互会社との資本業務提携に関するお知らせ」が発表されたのである。お知らせによると、バリューＨＲは、同日、日本生命と資本提携契約を締結し、日本生命はバリューＨＲの普通株式776,300株（発行済株式総数に対する所有割合2.83%）を取得したのである。
日本生命とバリューＨＲは、この資本業務提携の意義を、「(1)双方顧客基盤の拡大、(2)新サービスの開発」としているのである。双方顧客基盤の拡大の具体的内容について、「①日本生命の取引先である企業や団体、官公庁に対し、バリューＨＲの各種健康管理サービス（健診予約、結果管理、特定保健指導、カフェテリアプランなど）を提供することで、健康経営の推進や福利厚生支援を強化、②バリューＨＲの取引先である企業や健康保険組合に対し、日本生命が提供する各種サービスを提供」と説明しているのであるが、新サービスの開発については、現時点では具体的な内容は不明なのである。また、この資本業務提携による今期業績への影響について、バリューＨＲは、「現時点では確定しておりませんが、中長期的には業績向上に資するものと考えております。」と、抽象的な説明のみなのである。
翌14日、バリューＨＲの株価は、一時前日比104円高（+7.96％）の1,411円、終値は1,396円と上昇したのは、第一生命ホールディングスがバリューＨＲと同業のベネフィット・ワンを買収したばかりという連想ゲームなのかもしれないのである。現時点では、資本業務提携の効果を計りかねるので、この上昇はいずれしぼむかもしれないのである。
