5月15日、共立メンテナンス(9616)から、好調な2024年3月期決算短信が発表されたのである、売上高204,126百万円(前期比16.2%増)、営業利益16,708百万円(同128.0%増)、経常利益21,116百万円(同196.8%増)、純利益12,414百万円(同192.7%増)、1株当たり利益318.24円(前期108.76円)、配当49円(前期22円)、配当性向15.4%(前期20.2%)と、増収・大増益・大増配となったのである。共立メンテナンスは、2023年11月9日と2024年2月9日の2回通期業績予想の上方修正を行っているが、2024年3月期決算はさらに上回る実績だったのである。この上振れの理由について、共立メンテナンスは、「売上高及び営業利益の差異はインバウンドの想定を上回る増加によりホテル事業が続伸したほか、水道光熱費が想定を下回ったことなどによるものです。経常利益の差異は上記に加え2024年5月9日に『営業外収益の計上に関するお知らせ』で公表しました営業外収益(持分法による投資利益)5,025百万円を計上したことなどによるもの」と説明しているのである。
2025年3月期通期業績予想は、売上高226,000百万円(前期比10.7%増)、営業利益18,500百万円(同10.7%増)、経常利益19,000百万円(同10.0%減)、純利益12,500百万円(同0.7%増)を予想しているのである。なお、経常利益は減益、純利益は微増であるが、2024年3月期の特殊要因である持分法による投資利益、減損損失を除いて比較すると、どちらも10%超の増益となるのである。また、1株当たり利益160.20円、配当予想32円(配当性向20.0%)となっているが、2024年3月末に1対2の株式分割を行っているので、前期配当24.5円(49円÷2)から7.5円増配となっているのである。