11月13日、白銅(7637)から、2025年3月期第2四半期決算短信が発表されたのである。売上高32,488百万円(前年同期比13.2%増)、営業利益1,570百万円(同28.7%増)、経常利益1,777百万円(同25.2%増)、純利益1,223百万円(同24.2%増)、1株当たり利益107.87円(前年同期86.85円)、中間配当49円(前年同期35円)と、増収・増益・増配なのである。好業績の要因は、生成AI関連および中国向けの半導体製造装置業界の需要拡大や、OA機器業界向けの販売量が増加したことが挙げられるのである。
2025年3月期通期業績予想には修正はなく、売上高641億円(前期比12.0%増)、営業利益30億6千万円(同21.3%増)、経常利益32億円(同12.4%増)、純利益21億4千万円(同11.7%増)、1株当たり利益188.68円を予想しており、配当予想85円、配当性向45.0%が見込まれているのである。第2四半期までの好業績にも関わらず、通期業績予想が据え置きとなった理由について、白銅は「直近の日本における金利上昇、為替相場や株価の変動、および、原材料市況等先行きが不透明なことを勘案し、通期業績予想は引き続き据え置きとする。」と説明しているのである。通期業績予想に対する進捗率は、売上高50.7%、営業利益51.3%、経常利益55.5%、純利益57.2%と、利益面の進捗率が高く、さらに、円安が続いていることから為替差益も期待できることから、通期業績の上振れも十分あり得るのである。