1月15日、10月末/4月末が決算の投資法人みらい(証券コード3476)から、配当金が入金したのである。投資法人みらいは、オフィス、ホテル、商業施設、物流施設に投資するいわゆる総合型のリートなのである。そしてそのスポンサーは三井物産グループの三井物産アセットマネジメント・ホールディングスなのである。
1月18日の終値で比較すると、投資法人みらいは、2016年12月上場と比較的新しいこともあるのかもしれないが、62の上場リートうち、時価総額は649億円で49位、NAV倍率(NAV倍率とは、不動産を時価評価した純資産価値に対する投資口価格の割安度を表す指標なのである。株式におけるPBR(株価純資産倍率)に似た指標なのである。NAV倍率が低い程割安と言えるのである。)は、0.79で8位と、三井物産グループがスポンサーになっている割には評価が低いのである。その要因としては、2020年10月現在、資産の18.1%をコロナ禍で大きく影響を受けるホテルが占めていることが挙げられるのである。勿論、オフィスも商業施設も少なからずコロナ禍で悪影響を受けているのである。コロナ禍が無ければ、東京オリンピックの開催、訪日旅客の増加により好業績が期待できるポートフォリオだったのである。そこで、投資法人みらいは、コロナ禍で浮かび上がった課題解決のため、ホテルからオフィスへの転換、ホテルの売却、商業施設のリニューアルなどが盛り込まれた「みらいリバイバルプラン」を策定し、コロナ禍以前を上回る成長ができるように土台を固めているのである。
最後に、投資法人みらいの投資主優待制度は、保有しているホテルのオペレーターの協力を得て、チョイスホテルズ(コンフォートホテル及びコンフォートイン63ホテル)、グリーズホテルズ(31ホテル)、及びホテルウィングインターナショナル(35ホテル)を割引で宿泊できるのである。