4月8日、USEN-NEXT HOLDINGS(証券コード9418)は、2021年8月期第2四半期決算短信と2021年8月期通期連結業績予想数値の上方修正を発表したのである。
第2四半期は、売上高は1,012億円(前年同期比6.2%増)とそれほど伸びていないが、営業利益80億円(同35.0%増)、経常利益76億円(同49.5%増)、純利益43億円(同80.0%増)と利益が大幅に増加しているのである。同時に2021年8月期通期連結業績予想の修正も発表され、売上高2,040億円(前期比5.6%増)、営業利益155億円(同42.4%増)、経常利益145億円(同43.7%増)、純利益75億円(52.8%増)といずれも上方修正され、第2四半期の勢いは低下するものの利益が大幅に増加する見通しなのである。
これを3月10日の日経新聞朝刊の記事「USEN-NEXT HOLDINGSの2021年8月期の連結営業利益は、前期比3割増の145億円強になりそうだ。昨年10月に示した会社計画の110億円を30億円強上回り、5期連続の最高益を更新する見通し。巣ごもり需要の高まりで、動画配信サービスが伸びる。主力の飲食店など向けの店舗サービスでは、人件費や業務委託費などのコストの抑制が増益要因となる。売上高は6%増の2050億円程度と、5%増の2020億円の計画を上回る見込み。」と比較すると、営業利益と売上高いずれも10億円の差というものが、少々意味深長なのである。
いずれにしても、業績予想が上方修正されたことは慶事であり、配当予想は8.5円と据え置かれたが、ご主人は増配も期待できると思っているのである。
最後に、この発表後受けて4月9日のUSEN-NEXT HOLDINGSの株価終値は2,452円、前日比242円(10.95%)上昇、値上率は全銘柄中10位と大きく反応しているのである。